今週のお題「上半期ベスト◯◯」
備忘録も兼ねて書いておきます。コスメと本と文房具から選んだ。
①DHC 薬用BBクリーム GE
めちゃくちゃ肌質に合ってました。
自分は肌が弱くて、特に「紫外線吸収剤」って成分が入っていると問答無用で肌が荒れるんですよね。
眉やリップなどのポイントメイクなら気にしなくてもいいんですけど、肌に密着する下地系にこれが含まれてるとほぼアウト。「敏感肌用」「赤ちゃんでも使える」の文言があってもです。
「紫外線吸収剤」はほとんどの化粧品に含まれているので、それに当てはまらず、尚且つ肌質に合っていて、カバー力があって、落ちにくくて使い心地が良い下地が見つからずにいたんですけど、ようやく見つけられた感じです。
まず「つけてる感」がない。全然重たくないのがいいです。
肌が過敏なせいか、他の下地やBBクリームを使っていると、午後には被膜感が気になりだしてソワソワしたり無意味に顔を触ってしまったりもあったんですけど、これは無かったです。
カバー力もあって、うすいクマ程度なら隠せます。変に白塗りっぽくならないのもGOOD。
代わりに素肌感は出せません。
でも自分にはこの「厚塗りすぎないけどちゃんと化粧してる肌」感を出せるのがありがたい。テレビ越しに見る女優さんの肌っぽい感じがして嬉しい(実際に女優肌になれてるかどうかはともかく)
自分はこの上に、インテグレートのファンデをブラシでとってうすく重ねてます。
あと美容成分のおかげか、他のBBクリームを使ってる時よりすっぴんの肌がきれいでいてくれるのもありがたい……。
やっぱり「薬用」って書いてるからそのおかげなんですかね?
公式を見ると、美白美容液BBクリーム扱いでゲルマニウムが入ってるらしいんですけど、プチプラに慣れ切った肌はそういうこまかいところまでは実感できてないです(死)
②「アイリーンはもういない」オテッサ・モシュフェグ
はてなブログ内でおすすめされてたので読んでみました。
すごい良かった~~~~~~~~。死ぬほど自分に合ってました。
探そうと思って出会えるタイプの本じゃないので、この本を知れただけでもはてなブログ始めた意味あったな~って思いました。
内容は、主人公のアイリーンが生まれた土地を離れるまでの数日間を書いたものです。
とにかく主人公アイリーンの語りが鬱々としてます。
彼女は20代前半の若い女性なんだけど、そこから連想される明るさや希望に満ちた感じはない。
周囲の人間を蔑み、性的なものを忌避する一方で、そういったものに過剰に反応し、下品な妄想をしたりもする。亡くなった母親の服を着込んで極力肌を出さないようにしながら、病的な熱心さで人目を気にしている。
アイリーンの内面については、次の引用を読めばだいたい察しが付くと思う。
わたしのかわいそうな"下のほう"はおむつをした赤ん坊のように、厚い綿の下着と母のものだった古くてきついガードルに包まれていた。口紅は塗ったけれども、それはおしゃれのためではなく、何も塗ってない唇が乳首と同じ色だったからだ。二十四歳のわたしは自分の裸を想像されるどんな手がかりも与えまいとした。
だからわたしはロッカーにリステリンのボトルを常備して頻繁に口にゆすぎ、だれかとしゃべることなく女子トイレの洗面台までたどり着くのが難しそうなときにはそのまま飲み込んだ。口がくさくても気にしない人間だと思われたくなかったし、そもそも体のなかで生産的な活動が行われていると思われるのもいやだった。
とにかく全編にわたって、こういった語りが延々と続く。なので読者は嫌というほどアイリーンの内面を理解することになる。
けれどこの物語の特徴は、陰鬱とした文に反して悲惨さや哀れっぽさを感じられないところにあると思う。
アイリーンは周囲との隔たりや自己認識について、ひたすらぐるぐると思考し続けるのだが、一種の克己心さえ感じられるほどの清々しさがなぜだかある。そのせいか哀れっぽさはない。「世界を罰している」という意識からなんでもない顔をして万引きまでしてみせる。
また、本書は既に町を抜けだして老成したアイリーンが回想する形になっているので、それもあって「救いようのなさ」を感じないのかもしれない。
中盤になるまで、鬱々とした文体によってアイリーンの身辺が語られ、中盤からは「レベッカ」という華やかな女性が職場にやって来たことから物語が大きく動き始める。
中盤以前と以降とで、どちらも癖があるのだけれどハマる人にはハマる小説だと思う。私のブログを読んでくれてる人にはかなり合うんじゃないかな……(???)
この作者の本で日本語訳されてるのが本書だけというのがかなり惜しい。これから翻訳されたりしないかな~~~~~と期待してる……。
③万年筆 schneider ID
ドイツシュナイダーの万年筆です。
もう見た目からして太い!黒い!って感じでインパクトある感じなんですけど、使ってるうちにこの太さや重みがしっくりくるようになります。
重さは、金属製万年筆よりは軽いけど、カクノみたいな手軽さを売りにしたものよりかはずっしりしてます。
特徴的なのは書き心地。
どんな風に書いても、インクの出がペン先側でコントロールされてます。なので、字を一定の太さを保ったまま書くことが出来ます。
そういうフォントみたいな平坦さがあってとてもいい。そしてとめ・はらいにはちゃんと強弱が表れるちょうどよさなので日本語にも合ってる。
自分みたいに、その日の体調や精神状態でかなり筆圧が変わる人間には、日によって字が違い過ぎる……みたいなことが少なくなり嬉しいです(読み返した時に、当時の精神状態がぱっと見で分かるくらい字に表れてるのやや恥ずかしくないですか?)(自分だけかもしれない)
あとはキャップがかなり大きいので、机上で存在感あるのもいい。
万年筆って、ペンとしての機能のほかに、ペン自体のデザインや存在感も重視する人がいるみたいなので、そういう人にもこの個性的なデザインはなかなかいいんじゃないかなと思う。
レビューはこの方のが分かりやすいです。実際に書いてみた画像もあったので。
番外編
PILOT VPen
パイロットから出ている使い切り万年筆です。
同じ万年筆としてシュナイダーを既に出してしまったので番外編(一応ベスト○○というくくりなので)
使い切りというのもあってシュナイダーよりかなり安い210円(シュナイダーは2700円くらいした)
こっちはサインペンと万年筆のいいとこどりという感じ。
かなりズラズラとインクが出ます。そのドバドバ感が気持ちいい。
自分はネタ帳とかにメモをとる時、頭に思い浮かぶ速度と書く速さを同じくらいにしたいので、つっかからずにザクザク書ける使い心地がいいんですけど、これがかなり合ってました。
とにかく脳内にある情報を「字」として出力したい……そうするにあたって余計なストレスを感じたくない……って人ならめちゃ合います。
ただ、綺麗に整った字を書きたいという人はさっき挙げた万年筆を使った方がいいです。
自分もそういう感じで使い分けしています。
安いので、2本買って家と職場とに置いてます。細字と中字があるのでお好きな方をどうぞ。
以上です。
気に入ったものについて書くのは楽しいね。
また下半期になったら書きたい。
ここに書いてないフィットボクシングとかもいつかおすすめ記事書きたいです。
おわり。