幼少期からの憎悪

 

寒い。

35℃越えてたあの日々はなんだったんだというくらい寒い。

でも9月後半の気温だと思えば、去年より暖かいなと思えるから不思議だ。

 

「覚えてる中で一番最初の記憶」がなんであるかって結構話題に出ると思うんだけど、自分の場合は保育園に通ってた頃のことだった。

保育園で太鼓の練習のために集められてる時。

たぶん市民ホールなんかで発表するための練習だったと思う。

だから先生たち(保育士)の指導も張り切っていた。

そんな中で、前に並んでた男の子が自分の肩を手で揉んでたんだけど(は~やれやれみたいな感じに)それを見た保育士の一人がこっちを見て「肩を揉みたいのはこっちの方だよ!」って怒鳴りつけてた。

その記憶が今でもめちゃくちゃ鮮明に残ってる。

 

いまにして思えば結構やばい状況だ。

保育園児に本気で怒鳴りつける保育士というのがやばいし、そもそも保育園児が肩をもみたがって疲れるほどの稽古をなぜやらせたのか。

大勢の前でパフォーマンスするんだからって先生方も張り切ってたのかもしれないけど、保育園児の太鼓の演奏なんててんでバラバラでも微笑ましいものじゃ~~~~~ん!!と思ってしまう。

 

ちなみに自分もこの保育士に泣かされたことがある。

母親が持ってる当時の写真に、保育園の廊下で泣きじゃくってる自分が映ってて、写真の隅にいかにも昔っぽいパステル色のポスカで「●●先生に泣かされチャッタ……」みたいな母親のコメントが書かれてた。

そんな微笑ましそうに書くな。

その写真の他の余白には、母親の友人たちが書いたのだろう「〇〇ちゃんどうしたの~!」「いっぱい怒られて悲しかったね!」みたいなコメントもある。

母親とその友人たちの”陽”感がすごい。

 

自分は割と保育園時代から「これ理不尽だな~」と思いながら生きていく場面があったんだけど、太鼓のこの場面以外には、お絵描きの時間にもおんなじことを思ってた。

たぶん教室の後ろに、父兄向けに飾るんだろう「夏の思い出」的な絵を描きなさいと先生に言われたんだけど、正直描きたい思い出も別にないし……と思いながら「〇〇ちゃんは何が描きたいの?」「お休みの日にお母さんたちと出かけたりしなかったの?」「先生は〇〇ちゃんにお父さんお母さんの絵を描いて欲しいな~」みたいに誘導質問された結果、「家族全員で花火を見に行った」という架空の思い出をでっち上げて(???)絵を描くことになった。

 

最初から乗り気で描いてたわけじゃないので、両親の服を描く時点で手が止まっちゃったのを「お母さんたちは浴衣を着てた?」「何色の服だった?」となんとか描かせたい先生が鼓舞の意も含めて(多分)聞いてくれた時、もう自分はどうでもよくなったって「何色でもいい」って答えたら「何色だったかなんて先生知らないし〇〇ちゃんしか知らないんだよ!」と最終的に怒られた。

まあこれは……自分が悪いな……可愛げがないし子供らしい活発さもないし……先生困らせてたんだろうな……みたいに今なら振り返れる。

でも当時は「なんでお前が無理やり描かせてんのに従ってあげてるこっちが怒られなきゃなんね~~~~んだよ~~~~~~😩」くらいのことは思ってた。

クソガキすぎる。

 

他にも覚えてることが「先生に怒られたこと」ばかりなので、記憶の偏りがすごい。

いつも怒られてばかりの問題児だったわけではなく、むしろ大人しくてぼーっとしてる子だったよと母親に言われるけど、本当か……?となる。

それが事実だとしても楽しかったことを全然覚えてない記憶能力の歪みがすごいよ。

もし子供が生まれたとして、自分みたいにはなって欲しくない……と思うものの、多分自分似になるんだろうな~と思う。

 

 

 

おわり